33.髪を育てるには内側から

良質なたんぱく質は美髪を育てる

どんなに外側からケアしても髪がパサついたりしていませんか？　髪を作っているのが作毛母細胞という所で、この細胞を活性化させるために毎日の食事の栄養バランスや、睡眠の質が関係しています。髪本来の栄養を体の中からもケアする事が大切です。そこで美しい髪が生えてくるようになるために髪に良い栄養素をご紹介します。爪や髪の主成分となるケラチンは、数種類のアミノ酸が結合してできたたんぱく質。アミノ酸を豊富に含んだ良質なたんぱく質（L-システイン、L-シスチン）を摂る事で、健康的な太い髪を作る事ができると言われています。良質なたんぱく質は、肉や魚、卵、大豆、牛乳などに豊富に含まれています。ナッツ類も効果的で、ナッツ類（アーモンドやクルミ、カシューナッツ、ピスタチオ）が含む植物性タンパク質は、肌やそのほかの細胞を作る役割をしています。ミネラル類も豊富です。ミネラル類は、肌や髪に栄養を行き渡らせてくれる役割や美肌や発毛を促進する効果があります。ここで注意！　ピーナッツはナッツ類ではなく豆類です。

美髪に欠かせないビタミン類

そして、たんぱく質の吸収に欠かせないのが、ビタミン類です。特に良いのはビタミンB群の中のナイアシンが髪をツヤツヤに保つ効果があります。たんぱく質や脂質・糖質の消化吸収を助ける働きがあります。ナイアシンとアミノ酸たんぱく質がビタミンB群と合体して、ケラチンになり髪の栄養と健康に良くツヤツヤになるという事です。ビタミンB群が豊富に含まれるたんぱく質を摂れば良いという事です。主にビタミンはビタミンB2とビタミンB6になります。たんぱく質が多く含まれるのは先ほどもお伝えした肉や魚、卵、大豆、牛乳です。もっと細かく言いますと、ビタミンB2は　牛乳、レバー（豚、牛、鶏）、うなぎ、卵、納豆、乳製品、ほうれん草などの葉菜類に多く含まれます。ビタミンB6はかつお、サンマ、サバ、鮭、まぐろなどの魚類、レバー、肉、バナナ、野菜類（とうがらし、にんにくなど）、穀類（米ぬか、小麦など）、魚介類、まぐろ赤身に多く含まれています。また、ビタミンは水に溶けやすい水溶性ビタミンと油に溶けやすい脂溶性ビタミンとに分けられます。ビタミンB群（Bl、B2、B6、B12、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン）、ビタミンCは水溶性ビタミンで、水に溶けやすく熱に弱いため水に浸して長時間置き加熱をしすぎるのは避けたいです。

ヘアケア効果も期待できるフィトケミカル

その次に今話題になっている栄養素がフィトケミカルです。フィトケミカルとは野菜や果物、豆、芋などに含まれる化学物質の事です。例えるならば、赤ワインに含まれているポリフェノールや大豆に含まれているフラボノイド、緑茶に含まれているカテキン、カボチャに含まれるカロテンなどです。フィトケミカルは植物性食品の色素や香りなどの成分から発見されました。人間にはフィトケミカルを作り出せないので、野菜や果物などから摂取するしかありません。人間の体は酸化していき、酸化によって血管を傷つけ血流が悪くなり髪にも悪いという事です。フィトケミカルは、有害な酸化を防ぐ作用があるため、抗酸化作用により、がん、動脈硬化の予防作用、免疫力向上作用が認められていて第７の栄養素と呼ばれています。ヘアケア効果も期待できると言われています。フィトケミカルは、植物の細胞の壁の中に多く存在する事がわかっています。どうやって摂取するかと言いますと、フィトケミカルスープです。野菜を煮込んだスープや鍋料理の汁にフィトケミカルが豊富に含まれ、野菜を生で搾った汁と茹でた煮汁の差は、煮汁は100倍以上の抗酸化力がある事が明らかになっています。もし野菜を生で食べるなら、よく噛めばフィトケミカルを摂取しやすなります。逆に体を酸化させ老化を進めてしまうのはジャンクフードです。日々の食事や睡眠を見直して変えていけるところは改善して、おやつをポテトチップスではなくナッツに変えてみたり、健康できれいな髪を楽しく作っていきましょう。